横浜市歴史的建造物をめぐる散策②~馬車道・みなとみらい周辺
こんにちは。前回に引き続き
横浜市が「横浜らしい建築を創り出している建物」
と認定している歴史的建造物、
「横浜市歴史的建造物」をご紹介します。
今回は馬車道・みなとみらい周辺にあるものをご紹介します。
(一部横浜市歴史的建造物でないものもありますが、
横浜を代表する建築物としてご紹介しています)
馬車道周辺
桜木町方面に進んだところに
「横浜指路教会」があります。
現存している建物は1926年に建てられたものです。
横浜開港に大きな影響を与えた宣教医、
ヘボンゆかりの教会です。
フランス初期のゴシック建築となっています。
「指路」とは旧約聖書にある地名シロに基づいています。
馬車道に入り、しばらく進むと損保ジャパン日本興亜横浜馬車道ビル、
「旧川崎銀行横浜支店」があります。
設計者の矢部又吉はドイツに学んだ設計者です。
建物正面2面を残して機能更新を図った現建物は
歴史的建造物の保存の先駆的な手法となっています。
こちらのすぐ隣に見えるのは「神奈川県立博物館」です。
神奈川の歴史と文化を展示している博物館です。
1904年「横浜正金銀行本店」として建てられました。
外国貿易関係業務を専門的に行っていた銀行です。
国の重要文化財、史跡として認定されています。
建物はネオバロック式建築でドイツの近代洋風建築の
影響を強く受けています。
歴史博物館内もご紹介しています↓
tabirinko.hatenablog.com
通りを挟んで向かいに馬車道大津ビル、
「旧東京海上火災保険ビル」があります。
1936年に建てられました。
シンプルな外観ですが、多様なタイルの張り方を用い、
アールデコ調のスタイルをもっています。
隣接して「旧富士銀行横浜支店」があります。
1924年に建てられ、2001年まで富士銀行として使用され、
2005年より東京藝術大学大学院の校舎として使用されています。
本町通りに面しており、戦前期の銀行建築となっています。
馬車道を出て、本町通り沿いに
「旧第一銀行横浜支店」があります。
1929年に建てられました。
トスカーナ式オーダーの列柱を並べた半円型のバルコニーが
美しい建物です。
本町通りを横切り、海側へ進む(万国橋方面)と
横浜第二合同庁舎「旧生糸検査所」があります。
「キーケン」の名前で親しまれていました。
耐震性の問題により解体、再建されました。
旧建物は1926年に、現建物は1990年に建てられました。
合同庁舎から右手に曲がり、海岸通りに入ると
横浜郵船ビル「日本郵船歴史博物館」があります。
展示が多数ある博物館です。
経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。
1936年に建てられました。
ギリシャコリント式建築となっています。
みなとみらい周辺
桜木町駅から新港地区に向かう道、
「港一号橋梁」~「港三号橋梁」の3つで
造られています。
「港一号橋梁」「港二号橋梁」は
アメリカンブリッジで製作されたトラス橋です。
「港第三号橋梁」は夕張川橋梁の一部が移設されており、
イギリス製でトラスの高さが高くなっています。
「旧横浜船渠第二号ドック」も横浜市歴史的建造物です。
第一号は帆船日本丸がある場所となっています。
1896年に造られ、1973年まで使われていました。
ブラフ積みという工法を用いて石積みを行っています。
新港地区奥にあるのはおなじみ「赤レンガ倉庫」です。
こちらも横浜市歴史的建造物です。
1号館は展示施設、ショッピング施設などは2号館にあります。
全長150メートル、背面に鉄骨造のベランダがあり、
日本初の業務用エレベーターや避雷針、消火栓などを備えています。
以上になります。
馬車道・みなとみらい付近を散策される際には
是非参考にしてくださいね!
同じく横浜の歴史を感じる場所をご紹介しています。
宿泊を考えていらっしゃる場合はこちらはいかがでしょうか。↓
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本日もここまでお読みいただきありがとうございました!